TeX 言語したい人は大学図書館に行ってみよう!
ちょっと放置するだけですぐに広告が出てしまいますね。 1ヶ月ぐらいしか更新停止していないのにどうして広告が出るのか。 ……1ヶ月休んでるからですね。すみません。
あと、VISION 復活の話って結局どうなったんですかね。
この記事(のこれより下の部分)は TeX & LaTeX Advent Calendar 2018 の8日目の記事として書かれています。 7日目の記事は champs20 さんの ベースラインとかjis.tfmとか です。9日目は aminophenさんです。
アドベントカレンダーのネタとして、最初は LaTeX 初心者に向けて、 「何も間違っていないはずなのに、LaTeX で \caption や \section の行で 意味不明な(TeX 言語のレイヤーでの)エラーが出たときには、とりあえず \caption や \section の引数の中に使われているマクロに、 \protectを 前置してやると解決する場合があるよ」 っていう事を書こうとしたのですが、この件については サイトのほうで 紹介するネタにしておきます。
っていうことで私からのネタは以下です。
TeX 言語を勉強する人は誰しも通る(であろう)道の1つに、 クヌースの “The TeX book” を読むということがあります。 しかしながら、The TeX book はもちろん全編英語で、さらに とても分量が多いので、日本人の TeX 初学者にとっては、 読もうにしてもとても大変で、腰が重いものでした。
一方で、The TeX book の和訳である「TeX ブック」という書籍が アスキーから出版されていました。ということで、日本人 TeX 初学者 は日本語版を読むことが出来たのですが、今や TeX ブックは絶版 となり、やはり英語版を読むしかないというのが現状です。
ところで、図書館には様ざなは本が収蔵されています。
#texadvent2018 ネタです。
— ひ⁰と⁰み⁰さ⁰ん⁰📚CareleSmith (@CareleSmith9) December 8, 2018
友人に「北大の環境科学院の大気海洋図書館に TeX の本が何冊かあったよ」と言われて、行ってみたところ。 pic.twitter.com/vs7zuhMXlz
TeX じゃないけど、ものすごく古い本も見つかるなどした。 pic.twitter.com/6FHAtXyxwX
— ひ⁰と⁰み⁰さ⁰ん⁰📚CareleSmith (@CareleSmith9) December 8, 2018
こうしてみると、TeX ブックのみならず、 TeX の参考文献として度々紹介される、すでに絶版と なってしまった書籍もちらほら見えますね。 美文書の初版や第2版なども見えます (美文書の2版とかになってくると、もはや技術資料 ではなく、歴史資料としての意味しか持ちえないのですが、 中身を読んでみると、babel パッケージの説明に 付録の1章が割かれているなど、当時の多言語文書の扱いの 大変さを計り知ることが出来ました)。
ということで、大学図書館に行ってみると、絶版になった TeX の資料に出会えるかもしれないよ、というお話でした。 ちなみに、学部併設の図書館のほうが、尖った蔵書になっている ことが往々にしてあるので、理学部や工学部に併設されている 図書館が狙い目だと思います。